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「ジョン、全裸連盟へ行く」と「英国貴族の令嬢」

 ご恵贈いただきました。
 


 
北原尚彦さんの、シャーロック・パスティーシュ
 「ジョン、全裸連盟へ行く」が刊行です!
 
ミステリ・マガジンに掲載されていたときから、毎号楽しみに拝読していました。
 
現代版シャーロックの見事なパスティーシュでありつつ、古典ホームズのあのネタこのネタ満載で、詳しい方はもちろん、どちらににもそんなに詳しくないのよ〜という方も、とても楽しめる名作です。
正典では赤毛連盟ですが、全裸連盟とは、いったい!?(クスクス)

 
そして、村上リコさんの新作
「英国貴族の令嬢」
 

 
レディー・ヴィクトリアンを描いていたときに、こういう本が欲しかった!!
ノドから手が出るほど!
ちょっとタイムマシンで、当時の私に届けてくるからっ!
 
かっちりした年代表記と、明確な出典が記された実例と共に、19世紀〜20世紀初頭のお嬢様の暮らしを、高解像度&高密度で解説なさった本です。
 
ヴィクトリア朝からエドワード朝の令嬢の暮らしに興味のある皆様に、絶賛おすすめ!
北原さん、村上さん、素敵な御本をありがとうございました。

 

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5/11日スタート・NHKドラマ「ダウントン・アビー」の萌えどころ

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英国ドラマ「ダウントン・アビー」がいよいよ放送スタートです。
しかもNHK総合!
5月11日夜11時から!

詳しいストーリー案内は、公式サイトをご覧戴くほうが良いと思いますので、まずは、リンクを貼ります。


ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館/NHK公式サイト


時代は20世紀初頭の1912年、タイタニック号が沈んだところから物語がスタートです。
ヴィクトリア朝が終わってから10年ちょっと、エドワーディアンと呼ばれる時代、貴族の屋敷ダウントン・アビーを舞台に、伯爵家の家族とその使用人たちが、万華鏡のようにくるくるとからみあう、華やかでドラマティックなストーリーです。

初めてこのドラマを見たのは3年ほど前だったと思います。
英国在住の友人からその噂を聞き、英国アマゾンでDVDをポチ。

ダウントンはセリフがとても多く、英語版の内容を追うのにそれはもう必死。
去年でしたか、スターチャンネルで放送されたものの、我が家では見ることができず、NHKで放送してくれたらなあ…(ノД`)と思っていたところ、夢が叶いました!

しかも、NBCユニバーサル・エンターテイメント 様から関係者用の吹き替え版DVD(写真)サンプルを、光栄にもいただくことができまして、一足先に吹き替え版を楽しませていただくことができました。
ユニバーサルさんのダウントンのサイトはこちら http://downtonabbey-tv.jp/sp/



そんなわけで、ネタバレしないように、わたしなりの、ダウントンの見所をご紹介させていただこうと思います。

冒頭シーンから、すでに魂を鷲掴み。
電信を打つシーン、そして汽車のシーン、なにかがはじまる、お屋敷に集まってくる、その高揚感。それを見事に表現した音楽がまた素晴らしいです。



映像も、ちょっとそれ以前にみてきたヴィクトリアン、エドワーディアンものと違うなと思いました。



まず、撮影の構図が非常に華やかというか、漫画でいうところの決めゴマの連続なのです。萌える構図、そう呼ぶのが良いと思います。



使用人たちを背後からとらえた躍動感あるシーン、対比するようにゆっくりと階段を降りてくる伯爵。



英国ドラマとしては、シーンの流れる速度が速いのと、これまでの多くのドラマでは、当然のこととして説明されなかった事柄も、お屋敷つとめに不慣れな、厨房メイドのデイジーが発する上級使用人への質問によって、自然に視聴者に説明される流れとなっており、圧倒的な情報量の多さとわかりやすさです。



この新米メイド・デイジーのセリフによって、視聴者は最初の15分ほどで、英国貴族の相続の仕組みを理解することができる見事な構成にうなります。




吹き替えもとても良いかんじです。


ツンなかんじのフットマン・トーマス(この人についてはちょっと腐女子の方にもお楽しみが用意されています)も、ちょっとコワイ奥様の侍女も、かわいい下働きメイド・デイジーも、執事カーソンも、英語版と違和感なく見る事ができました。


個人的には一番の萌えキャラ、ベイツの声がちょっとかっこよすぎると思いましたが、でも素敵です。


(ベイツ、けなげでかわいそうな耐えるキャラと認識していたので、こんなにかっこいい声なのか!と、そういう意味です。かっこよくて不満というわけではなくて、なんというか違う魅力を引き出された感じでもあります)






大事なことなので、もういちど書きますね。

NHKで、本日夜11時より放送スタートです。

噂では、吹き替えと字幕と選べるようなので、ぜひ両方でお楽しみください。


わたしも今夜は、なにがあっても、11時までにテレビの前に座ります。


みなさん、一緒に見ましょうね〜〜!




最後に、どうしてわたしが、伯爵のベイツに萌えるのかというと、足が不自由なベイツは、ボーア戦争で伯爵の部下であったという、その信頼関係が、「ピーター卿とバンター」を少し思い出させるからなのです。




これから、7話のあいだ、みなさまと一緒にダウントンの世界を楽しめると思うと、とても幸せです。


願わくは、第2シーズン、第3シーズンと、続いてNHKさんが放送してくださることを願って。


(第1シーズンはなんとかなったのですが、話が進むにつれて、もう私のヒアリング能力ではぜんぜんたちうちできないのです。字幕か吹き替えなしには!)


そしてDVDは、NBCユニバーサル・エンターテイメントさんからリリース予定だそうです。これも楽しみですね。

ぜひ字幕と吹き替えと両方がはいったDVDを期待しましょう!



こちら↓もとてもわかりやすくて面白い記事です。



怪物執事

 

ヴィクトリア朝研究で有名な村上リコさんの新刊「怪物執事」、ご恵贈いただきました。
 
帯に「著名人との華麗でエロティックな交友関係」とか「男女問わずとりこにする〜」とか、いろいろとドッキドキのキャッチが!
時代は20世紀のスコットランドで、ヴィクトリアンではありませんが、英国のある殺人バトラーのノンフィクションを翻訳なさったものです。
 
こういう本がどんどん訳していただける時代になって、ほんっっとうに長生きしてよかったと(いくつなんですか?)思う私です。
(いや……その……ノストラダムスの大予言で30台で死ぬとか言われていた年代なもので……ごふごふ)
 
いま、ガーフレット寮のネーム中なので、終わったら拝読させていただくのが楽しみです。
 
でもそのまえに、ひとまずみなさまにお知らせを。
帯にある執事の顔が、わたしにはどことなく、「シャーロック」のモリアーティを彷彿とさせます(モリアーティより男前です)。サイコっぽい知的なかんじというか。
「フォンティーン」という偽名も良いですし、「優雅な物腰のバイセクシャルで男女両方の愛人を持った」など、冒頭から魅力的ですよ。(冒頭の数行でいまはガマン)
どうぞGWにお楽しみ下さいね〜。
 

英国ティーハウスとアンティークのある暮らし

 

ご恵贈いただきました。
 
早く読みたくてたまらなかったのですが、ようやく落ち着いてゆっくりと楽しませていただくことができました。
いつも写真が大きくきれいで、読みやすいのに情報量がとても多い、小関さんの新刊です。
今回の御本もとても素晴らしい内容でした。
 
英国アンティークと、ティーハウスと、そしてコッツウォルズ!
銀メッキのカトラリーが流行しはじめた時期について、あらためて知る事ができたり、パブは食事もするところという、私がパブに対して持っているイメージは、1990年代に生まれたものだということや、車のトランクを利用してのアンティークマーケットなど、いろいろと楽しいおもしろい素敵な情報が満載でした。
 
とくにコッツウォルズの記事は、一度は行かれた方も、またこれから行ってみたいという方も、どちらも楽しめると思います。
拝読している間、「そうそう」とか「うわ〜ここ行ってない!行きたい!」など、いちいちうなずいたりメモしたりしながら、楽しませていただきました。
 
あとぜひ国会議事堂にも行ってみたくなりました!
そんなわけで小関さんの新刊、絶賛おすすめです!

京ことばカレンダー

 友人の京男(京乙女かも)の作家、入江敦彦さんが、制作に関わったカレンダー、
「京ことばカレンダー」を、お送りいただきました。

昔の謄写版印刷で作られた、あったかみのあるカレンダーです。
キッチンなどの水回りには向かないけれど、デスクそばにあると、
ほっと気持ちがなごみそう。

カレンダーを読むと、「はんなり」「どんつき」などの、
京ことばの正しい意味と使い方がわかる仕組みで楽しい!

公式サイトさんで通販もされているもようです。


入江敦彦さん著「英国のOFF」とベンチの思い出

 

入江敦彦さんからご恵贈いただきました。
「英国のOFF」!
 
待ちに待った入江さんの英国本です。
まだインターネットで英国在住の方のブログを読む事などできなかった時代、
英国の「今」を知りたい私にとって、入江さんの英国本はバイブルでした。
 
「こういうのが受ける英国像」や「求められている英国像」
……ではない、生の英国の情報、それらの多くを、
私は入江さんの御著書から受け取ることができました。
 
そう、たとえばこの「英国のOFF」のブライトンの項でもふれられている、
彼の地には、リベラルな空気があり、
ゲイにとっても暮らしやすい…といったような情報も。
 
ガイドブックには書かれていなかった、そういった情報をもとに、
「悠かなり愛し夢幻」に登場するエドワード叔父上が気ままに暮す土地に
ブライトンを選んだりしたわけなのです。
 
「英国のOFF」は文字通り「OFF」がテーマ。
 
わたし自身は、ご多分にもれず「OFF」と「ON」の切り替えが下手です。
そもそも、プライベートな作業であった絵を書く事を仕事にしてしまったときから、
いったい何がONでなにがOFFなのか、それさえもあいまいになってしまったのだから、仕方ないとも言えるのですが……

英国を訪れるときも、基本的には取材モード。
がっつがつです。
心はリラックスしつつも、なにも見逃すまいと、目を爛々と光らせているわけです。
 
そんな私の電源さえも、ふしゅ〜〜〜〜っと落としてしまう、
そんなすごいアイテムが英国にはある。
それが、「英国のOFF」でふれられている、英国のベンチ。
 
最後に英国に行ったとき、わたしは大事な人を亡くした直後でした。
その死にもぜんぜん納得していなかったし、
なんだか色々ツラくなっていた時。
Ryeのベンチに座って、青空を眺めたとき、
コッツウォルズのベンチに座って緑を眺めたとき、
ほんとうに、信じられないほど、心がのんびりとひろがって、
そして静かになったのでした。
 

 
(私たちの前に座ってらした紳士も、長い間ベンチから羊たちを眺めていました)
英国のベンチは、休憩するための場所というだけでなく、そこにはドラマがあるのです。
そこから眺める日常という意味と、そこに座る人の日常という意味と、両方が…。
いえ、そこには魔法があるんだよ……といってもいいかもしれない。
 
この本はまさに、そんな英国のベンチから眺めた「英国の日常」
読んでいる間、まるで英国のベンチに座っているかのように、
心がゆったりとして、そして満たされて、
かつ自分の内面への扉も開くような、
そんな感覚にさせていただきました。
 
「英国のOFF」で、あなたも英国のベンチに座る楽しみを味わってみてくださいね

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白雪姫と黒の女王

 

プリンセス・ストーリーズ「白雪姫と黒の女王」
<久美沙織・著/グリム兄弟・原作/POO・絵/角川つばさ文庫
久美先生からご恵贈いただきました。

「シンデレラ 美女と野獣」角川つばさ文庫 に続いてのプリンセスシリーズ第2弾です。
 
原作をベースに、久美先生が、想像のつばさをはためかせて描かれた、新しい白雪姫の物語。
面白くていっきに読みふけってしまいました。
 
森の描写が素晴らしいです。
読みやすいのに重みのある世界観。
そして、美しいシーンに、ほろりと涙が……。
少女が読むと、わくわくしてときめくこと間違いなし。
そして大人が読むと、ちょっとどきりとする内容です。
 
ああ、あのとき、間違わなくてよかった。
でも、もし、あのとき間違えていたら、わたしも黒の女王のように……もしかして…

「白雪姫と黒の女王」もちろん主人公は白雪姫です。愛らしく美しい白雪姫。
けれど幼い少女は、いずれは大人になります。
 
もちろん白雪姫も。毒を知らずに大人にはなれない。
でも毒に溺れてしまったら、苦しい運命が待っている。
この物語には、ほんの少しのりんごの毒が含まれています。
 
女の子たちは、お話の中の、毒のかけらに、そっと触れることで、
心に免疫力をつけることができるのだと思います。
 
まちがって、自分の心に負けて、あやまって苦しい道を選んでしまわないように……
やさしく正しい手でそっと小さな手を導いてくれる……
そして、毒の味も少しだけ教えてくれる……
このお話は、そんなふうに、美しい物語です。
 
「白雪姫と黒の女王」は、イラストもとっても素敵です。
なかでもモノクロ挿画が素晴らしいです!
 
ほんとに可愛くて、鋭すぎるくらい美しすぎるくらいの物語を、やわらかく包んでいるようで、ぴったりだと思いました。
 
つばさ文庫シリーズは、イラストが素敵なものが多くて、わたしも「飛ぶ教室」がお気に入りです。
つばさ文庫シリーズに「小公子」が出ないかなと楽しみにしていますよ〜!

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エーリヒ・ケストナー
アスキー・メディアワークス
¥ 648
(2012-09-15)

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