May 2019  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

ヴィクトリア朝の新聞・覚え書き

 


先日、原稿に新聞の絵を書いていた折、ふと思い出したことをtwitterでつぶやいたところ、ヴィクトリア朝に興味が深い方々から、おもしろかったという、ありがたい返信をいただきました。
そんなわけで、メモとして残しておきます。


 

 

 

新聞を書いていて思い出した事。ヴィクトリア女王崩御の回を書いたとき、THE TIMESが公開しているアーカイブが大変ありがたかった。

posted at 11:48:19 

 

1901年1月22日から数日間の指定で検索すると、女王崩御の記事を見る事ができ、どのような見出しであった か、記事の大きさはどうだったかなどが一目でわかったのです。 http://archive.timesonline.co.uk/tol/keywordsearch.arc

posted at 11:51:17
 

ただし当時のTIMESは基本的に文字オンリーのため、それだけでは漫画の画面として寂しい。そこで絵入り新聞 (The Illustrated Lonton News)のデータを探したところ、ヴィクトリア女王崩御の特別版の画像を見つけることができ、無事漫画は完成したのでした。

posted at 12:00:09

 

かつては現地に行かねば手に入らなかった情報が、インターネットでも探せるのは本当にありがたいことだ……と、ツ イッタしながら改めて思うのでした。

posted at 12:03:12

 

そして後から自分のミスに気付いたりもする。Dear ホームズで、THE TIMESの「ホームズ死亡記事」に絵(写真)を入れてしまっていたのだった。そんなわけでアレはホームズ追悼のための号外新聞ということに、言い訳をし しておくことにしたい。

posted at 12:07:07

 

ミスといえば資料本といえど完璧ではない。たとえば「19世紀のロンドンはどんな匂いがしたのだろう」にあるデ ビュタントの衣装の頭の羽飾りの描写は、ヴィクトリア朝後期の装束ではなかったのですが、それがわかったのはデビュタントを描いた当時の絵画との違いから でした。

posted at 12:15:22 

 

結局デビュタントの正確な資料は意外な冊子から見つけることができました。ケンジントンパレスの公式ガイドブック に、各時代のデビュタント衣装が掲載されていたのです。万歳!

posted at 12:22:04 

 

…と資料は複数あたらねば…などと思っていたわけですが、正確であることは何か?と考えさせられた事があります。 「ヴィクトリア女王はじめての議会」を描いた絵画で若い女王は真っ白なドレス姿で描かれているのですが

posted at 12:35:39 

 

実際には父王の喪中であるため、黒い喪服姿だったということなのです。けれど絵画的には妖精のような18歳の清ら かな女王を描くには白いドレスでなくてはならなかったわけですね。創作とは何を優先させるべきか明確に指示された気がしました。

posted at 12:37:48

 

 

 

 

Victorian & Edwardian Street Life -2-

ヴィクトリアンとエドワーディアンの
ストリートライフーその2ー

ヴィクトリア朝とエドワード朝の、
当時のストリートセラーたちについて、
イラスト入りで楽しく見られる本です↓ 

英語ですが子供向けなのでわかりやすいです。

 


よりハードで情報たっぷりをご希望の方にはコチラをおすすめ↓ 


ヴィクトリア朝のジャーナリスト、 
ヘンリー・メイヒューが記録した、 
London Labour and the London Poor 
(ロンドンの労働と貧困層)の、ダイジェスト版です。


同テーマの本としてこのあたりも↓


どんどん題名がハードに! 


でも、ハードついでに、これもおすすめ↓ 
救貧院(ワークハウス)の本です。
ハード生活の終着点がココという場合も多かったようです。 
アージェントのように、スタート地点がココという例もありましたが。


うーむ。輸入書になるとやはり高いですね。 
手元にある本を見ると、2.95ポンドの値札がついてます。
購入当時は1ポンド=160円くらいだったかな。
Shire Libraryのシリーズは、小さくて薄い本で、
英国のお屋敷のお土産屋さんなどで、よく見かけました。
コンパクトサイズにぎゅうぎゅうに情報が詰まっていて、
画像も多めなので重宝してます。


Victorian & Edwardian Street Life -1-

ヴィクリアンとエドワーディアンの
ストリートライフ ーその1ー
まずは、こちらの過去記事をご覧下さい。
↓リアムとファッジの原型…かもしれません。

>>2007,02,16 「物売りの少年と猫」

エントリは2007年2月になっていますが、
確かそれは、過去ブログから記事をコピペした日付で、
スケッチそのものは、だいぶ以前のものです。

リアムのキャラは最初12歳バージョンで作ったので、
最近になって大人っぽくなってきたリアムを書くまで、
このスケッチのことは忘れ果てていました。

意識せずして、こうも似るってことは、
こういう感じの働く少年と猫という組み合わせが、
実は相当好きってことですね。自分。
リアムのキャラ造形は、ほとんど苦労なく、
する〜っと出来上がったのも道理です。

参考元の写真の少年は黒髪ベリーショート。
服も黒っぽくて、猫はクラッシックタビーです。


昔の日本も自転車でお豆腐を売りにきてくれたり、
リヤカーで物干竿を売りにきてくれたり……
そういう風情がありましたが、
当時のイギリスでは、ありとあらゆるものを
路上で買う事ができたようです。

メジャー代表は花売り。
重たくて大変そうな代表はオレンジ売り。
該当季節以外は何を売っていたのかな?〜
……という興味がわくのは焼きぐり屋さん。
これ↓は、レディーヴィクトリアン11巻カバー。
花売りとヴァイオリン弾きとパピーセラーに扮したキャラたちです。
 

ロンドン・ホスピタル

 あまりの面白さに一気見したDVDをご紹介します。



1906年から1909年までのロンドンの病院が舞台の
「CASUALTY」という医療ドラマです。
現在、「ロンドン・ホスピタル」という題名で
WOWWOWで放映中だそうです。
写真はUK版のDVD。
WOWWOWに加入してないため、
amazon UKでポチしてしまいました。

当時の最新医療がどのようなものだったか、
細部に渡って描写されていて、大変見応えがあります。
また20世紀に入ってもなお、酷い有様だった
最下層の人々の暮らしを見る事もできます。
なにより、ベテランの看護婦長から新米の少女ナース、
そしてドクター、みんな魅力的!

自立しつつある女性たちにとって、
やはり厳しかった環境も描かれています。
例えば女医自体は英国に存在していたのですが、
ロンドン病院が正式に女医を認めたのは、
第一次大戦後とか……そんなマメ知識もアリ。

(正式というのが書類上のことなのか規約上のことなのかは、ちょっと不明ですが、別の番組 BRAMWELL では、1890年代に、ロンドンホスピタルで活躍する女医が登場します。また「イギリス女性運動史」という20世紀初頭に記された記録書によると、その頃には女医の養成ならびに免許獲得のシステムは出来上がっていたようです)

「CASUALTY」は、もともとは現代英国が舞台の医療番組で、
米国ドラマ「ER」の先駆けになった作品だとか…。
これは、その時代版ってことだそうです。

ロンドン病院といえば、こちらも同じ病院が舞台ですね。
「エレファントマン」19世紀末が舞台です。



見比べると、時代の変化がわかって、とても面白いです。


オトメ成分

少女だったころが、はるか遠くに過ぎ去って、気がつけば欠けがちなオトメ成分。……っていうか枯渇!? やばい!

少女漫画家として、忘れてはならない乙女成分を補充するために、時々見かえすDVDがコチラ。
英国ものには、男子パブリックスクールものは資料がたくさんあるのですが、それに比べると女子校ものは、ほんと〜〜に少ないです。

これも舞台はオーストラリアなのですが、当時は英国領だったので、とってもヴィクトリアンです。

ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版
ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版
ピーター・ウィアー,レイチェル・ロバーツ


はじめて見たのは、もうずいぶん昔。
小さな映画館でした。
ゆれる少女たちの白いドレス。
厳格な校長先生。
コルセットを締めあいっこする朝。

舞台は、1900年、ヴィクトリア朝終焉が間近の年。
ちょうどコルセットに翼の導入部と同じ時代です。
お話はとても幻想的です。


<<back|<192021222324252627>|next>>
pagetop